【日本酒】久保田 千寿 Kubota Senjyu

「久保田 千寿」は、朝日酒造の「久保田」ブランドの中でも特に人気の高い定番商品ですね。単に「千寿」と言っても、いくつかの種類があります。久保田の「寿」を冠するシリーズは、一般的に「百寿」「千寿」「紅寿」「碧寿」「萬寿」「翠寿」といったラインナップで知られています。その中で「千寿」は、その中核をなす存在で、特に食中酒として親しまれています。「久保田 千寿」をラインナップで並べると、以下のようになります。

久保田千寿シリーズは、定番品から季節限定品、製法の違いによるものまで、様々な表情を見せてくれます。それぞれを飲み比べることで、千寿が持つ多様な魅力がより深く感じられるでしょう。

久保田 千寿（吟醸酒）

• 特徴・味わい: 久保田千寿シリーズの原点ともいえる吟醸酒です。爽やかで青竹を思わせる穏やかな香りと、透明感のあるクリアでなめらかな口当たりが特徴。ドライな辛口でありながら、米本来の旨味やほのかな甘み、酸味が調和し、飲み飽きしない味わいです。まさに「淡麗辛口の代表」として親しまれています。
• おすすめの飲み方: 冷やして飲むと清涼感が際立ち、食中酒として最適です。お燗にすると香りが引き立ち、まろやかさが増します。

久保田 千寿 純米吟醸

• 特徴・味わい: 上記「千寿」の特長である「綺麗ですっきりとした淡麗な味わい」はそのままに、より穏やかな香りで、料理の味を邪魔しない純米吟醸酒として造られています。口当たりは柔らかく久保田 千寿 純米吟醸、ドライな飲み口で、ほどよい酸味とキレが特徴です。常温に近づくと旨味の余韻も感じられます。
• おすすめの飲み方: 冷やすとキレが、常温だと旨味が際立ちます。和食はもちろん、コクのある洋食や中華とも相性が良いです。

久保田 千寿 吟醸生原酒（季節限定：主に1月出荷）

• 特徴・味わい: 冬に仕込んだ千寿の搾りたての原酒を、割水や加熱処理をせずに瓶詰めした季節限定品です。原酒ならではのフレッシュで力強い味わいが特徴でありながら、千寿らしいすっきりとした飲み口とキレも持ち合わせています。アルコール度数は19度と高めですが、やわらかさも感じられます。
• おすすめの飲み方: キリッと冷やして飲むと、お酒の輪郭が際立ちます。ロックや炭酸割りで、よりすっきりと味わうのもおすすめです。

久保田 千寿 秋あがり（季節限定：主に9月出荷）

• 特徴・味わい: 千寿 吟醸を原酒のまま、ひと夏を越して秋まで熟成させた季節限定品です。熟成により、まろやかさと深みが加わり、千寿本来のすっきりとした淡麗な味わいに、落ち着きと旨味の奥行きが生まれます。
• おすすめの飲み方: 冷やしても美味しいですが、常温でとろっとした口当たりと旨味を感じるのもおすすめです。秋の味覚との相性も抜群です。

---

久保田 碧寿（へきじゅ）純米大吟醸 山廃仕込み

• 特徴・味わい: 千寿シリーズの中では異色の山廃仕込みによる純米大吟醸です。「燗に向く」久保田として知られ、爽やかでシャープな酸味が特徴です。甘みの印象も他の千寿シリーズよりやや強く、栗のような香ばしさや土っぽさも感じられる、野性味がありながらもきれいな味わいです。
• おすすめの飲み方: 冷やしても楽しめますが、ぬる燗にすると香りと味わいがさらに開花し、力強い旨味が引き立ちます。

久保田 紅寿（こうじゅ）純米吟醸

• 特徴・味わい: やさしい口当たりと、ほのかな甘みが特徴の純米吟醸酒です。バナナや青リンゴのような清涼感のある香りと、バランスの取れた酸味と甘みが感じられます。口に含むとまろやかな口当たりとともに、しっかりとした旨味が広がり、食事との相性が非常に良いです。
• おすすめの飲み方: 常温やぬる燗で飲むのが最適で、特にぬる燗にすることでその豊かな旨味がより一層引き立ちます。

---